映画感想 47RONIN /ゼログラビティ/ かぐや姫の物語 他

最近見た映画の感想。


「47RONIN」


面白かった。単純に。お正月は毎年これを流してほしい(笑)。
エンタメ映画としては文句なし。ちょっとショウグンは帝なのか将軍なのかはっきりしない見た目だったけどね。まあ日本と言うよりミックスアジア的なエスニック風味の演出はハリウッドのお約束だけど。
ストーリーなんかは本当に日本の時代劇さながらだから、音声が英語なのが違和感があるくらいだった。「あれ、なんで英語でしゃべってんの?」って感じるほど。それってハリウッド版クールジャパン映画では初かもしれない。柴崎コウさんの英語の発音だけ、ものすごく良かった。ミュージシャンでもあるから、耳がいいんだねえきっと。

まあ面白かったし大満足でした。



ゼロ・グラビティ


アトモスとTCXで観た。うーん。コンパクトにまとまったスリラー映画って感じで、大迫力とは言えないけど、ドキドキハラハラ感はばっちり。
アクション映画好きにはちょっと物足りないけど、
まあまあ面白かったかな。

エクストララージスクリーンは宇宙映画には最適。でも観る位置によって若干の迫力感の違いは否めないかも。

字幕は多少見にくくても、迫力優先なら、H列よりひとつふたつ前の席のど真ん中で観た方がいいみたい。
横位置は多少真ん中からずれても大丈夫だけど、縦位置の位置取りは重要っぽい。
スクリーンの横が3Dメガネでミキれるかどうかだからね。

でもH列ど真ん中だと、ドルビーアトモスの音響効果はかなりバッチリだった!あくまでこれまで観た3本の中での比較だけど。



かぐや姫の物語

美しかった。絵も音も。映画というより、ひとつの芸術作品だ。
芸術に少しでも興味のある人には、心に響く映画だったと思う。
でも、エンターテインメントを求める最先端タイプの視聴者には
受けなかったかもねえ・・・。

今まではジブリでも、ハヤオ作品の方は大好きで、正直高畑監督作品の良さは分からなかった。どっちかっていうと、実写で観る邦画のストーリー展開に近くて、アニメでそれを見せる意味がわからないものが多かったし。

でも今回は、初めて2頭と並んで称される理由が理解できた気がする。
高畑監督の作品は、ストーリー展開こそ、児童文学やアニメで魅せる、夢や驚きはなくても、日本と言う国の文化や日本人の心の機微を芸術的に、詩的に謳わせたらピカイチなんだなあと。

ストーリー作りはハヤオ監督が一番だと思う。
エンタメ力とバランスの良さではやはり。


でも「千と千尋」でハヤオ監督が描ききれなかった「日本の心」を、今回高畑監督がすっかりつまびらかにしてくれた、そんな気持だった。「千と千尋」が、世界から見た日本のイメージ、だったら、「かぐや姫」は、日本人が知っている本当の日本だ。世界に理解されなくても理解しやすく噛み砕いていない、そのままの日本の文化だと思う。日本の代名詞になりつつあるアニメの代表作に、こういう作品が一つでもあってくれて良かった、と思える名作だと思う。


独特の絵のタッチと、色使い、選ばれた音楽、セリフ、どれをとっても計算されつくした美しさと調和が、昔から語り継がれてきたお馴染みのストーリーを鮮やかに見せていたんだと思う。


ストーリーに意外性や新解釈があれば、またエンタメ性も高まったとは思うけど、芸術点ではピカイチなんだから、贅沢は言えないかもね。




パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海」


うーん、微妙だったかな。
1作目は、ストーリーは若干ありきたりでも、
3D映像の迫力と美しさもあり、
割とコンパクトにまとまってて面白い映画だと思ったのに。

今回は3D映像の良さも、ストーリーも中途半端になってしまって
まさに子供向け映画のB級感しかない。とても残念。


昔同時期にやっていた(2010年)「タイタンの戦い」とは、
同じ神話でも、ストーリーのまとまりや3D映像で
「パーシー」の方が全然面白かったけど・・・。

2012年の2作目「タイタンの逆襲」では、
3D映像に力を入れたあちらは、
2作目で文字通りのリベンジを果たした感じ。
2作目対決では断然パーシージャクソンの大負けだねえ。

同じ神話をベースにしてるから解釈は違えど
世界観の奥行きはほぼ同じだし、あとは作り手の問題。
期待していただけに残念だった。


 あっそ。

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