映画感想 マン・オブ・スティール
新生スーパーマンの映画、「マン・オブ・スティール」をみてきた。
普通に面白かった。 巷のレビュー評価も普通くらいみたいだ。
前のスーパーマンが良かった人、新しくなったスーパーマンに期待する人、色々みたい。
私は特にどちらでもないので、(好きと言えばドラマ版が好き)
とにかく映画として、普通に面白いアクションSFだったなあと。
ただ…。ちょっと理解不能な演出もあったかな。
クライマックスの戦闘シーンが、ひたすら身体でビル破壊な所…。
まあ人間ドラマ押しのノーラン監督だし、『打たれても打たれても地球の為に立ち上がる』を描きたいのは解るけど、もうちょっと工夫してほしかった・・・。
もちろん、カットごとに倒れるビルも、窓も床も微妙に違うのはわかるけど、観客としては、次は何?!って新鮮な驚きを期待してるのに、飽きる程同じようなカットが続いて、編集ミスかと思うわ…。
バットマンの時もそうだったけど、この監督、ヒーローの、超人というよりは「人間」の部分を描きたいんだろうなあ。なんか、弱くてやられてきついんだけど、魂でがんばる、みたいな。ヒーローはやっぱ精神力だよ、みたいなね。
でも、スーパーマンは「人間」ではないのだから、それには無理があるよねえ・・・。
だって、はがねの男なわけですから。
スーパーマンと言えば、弾丸を眼球ではじき返すとか、
ヘリコプターを平手打ちにするとかさ!!
人間にはできないミラクルができるから、スカッとして、「いけ!スーパーマン!」って楽しめるわけだ。それがカートゥーンヒーローズでしょ。
だから今回は戦闘中の、超人ミラクルが少なくって、さみしかった。
そこが大きなマイナスで、「普通」に面白かったってとこかな。
あとは、個人的に、回想シーンが多いのはイライラする。
人間ドラマを見せるときは仕方ないのかもしれないけど、時間軸がぐちゃぐちゃして、観てて疲れるから。おまけに手ぶれカメラでドキュメンタリー風に撮って臨場感出すのも、ちょっと目が疲れた。3Dだからかな。
でも人物描写がしっかりしてるから、骨太なストーリー展開だし、映像はSF味が強くて未知との遭遇ばりだし、かなり楽しめる映像が満載だったと思う。私はクライマックスの戦闘シーンより、前半のクリプトン星のシーンとか、UFO襲来シーンが好きだな。
まあこのご時世、優等生の爽やかムキムキマンが流行る時代は終わりつつあるのかも。これからは悩める男、新生スーパーマンなのかあ。
本編は、いかにもスーパーマンの生い立ち編って感じで、連作にはふさわしい出だしだったし、新しく進化したものを観られるのは、うれしい。
次回はぜひミラクルいっぱい起こしてほしいな。
そして次回合流予定らしきバットマンには、
ぜひカッコよくバットポットで登場してほしい!!