ガンとともに

今はすっかり元気に暴れているうさっぷだけど、
実はガンを完全摘出した時に、臓器の一部に裂傷があって、
ガンに侵された体液が外部に流れ出していたらしく、
その後の病理検査では、骨髄などへの転移の可能性が高いということなのだ。
転移がみつかったら、次は治療法がないそうだ。


もっと早い段階で気がついてあげれれば、
もっと元気だったうちに手術してあげていれば、
もともと避妊手術を受けていれば、
など、悔やまれることは沢山あるけど、
すべて今更の話。


だから、今後は少しでも長生きしてくれるように、
毎日を大切に生きていくしかないのだ。


この夏は、「命」について、真剣に考えさせられた。


ちなみにアガリクスなどのサプリメントが、唯一の治療と言われて、
もちろん試してみたけど、やっぱり極度のビビリのうさっぷは、
どんな好物と混ぜても、絶対に怖がって食べないので、
余計なストレスをかけるのも辛くて、やめてしまった。


今はちょっとでもうんちが少ないと、
なんとなく不安で
病院に駆け込みたくなるけど、
こっちがおろおろしているうちに
すぐに食欲も戻ったりして、
取り越し苦労が多い。
うさっぷが普通におおらかに過ごせるように
私も精進しなければいけないのかね・・・。


その後、松戸市にある小動物専門病院には、
どう説明しようかと悩んだあげくに、
電話で、別の病院で緊急手術を受けた事情を
気を使って角が立たないように報告したのだが、
「あ、そうですか、ではもう来院されないのですね」
と看護士に冷たく言われただけだった。
医者に話を通すこともなく、
手術後のうさっぷの容体も聞かれなかった。
亡くなったのか、助かったのか、さえ。


本当にぞっとした。


看護士たちだって、通っていたときはあんなに優しそうだったのに。


かかりつけ医のほうは、わざわざ担当医が電話で、
退院後の体調の変化を聞いてくれたり、
病理検査の結果がきた連絡もしてくれているのに。
(医者も看護士も何人かいる病院なのに)


病院ごとに、こんなにも大きな落差がある。
それでも近くには「小動物専門」の病院は少ないので、
頼ってくる患者は大勢いるようだった。


初診時にもらった見積もりは、実際に手術をしてもらった病院で
かかった費用の2倍以上だった事も、


なぜか通院中に宗教じみた
「奇跡の水」みたいな怪しいサプリを勧められた事も、


手術の日までにと毎回渡された大量の薬は、
毎回本当にコストがかかったのに、
貧血の状態は悪化するばかりで、
嫌がるうさっぷに無理に飲ませるストレスもかかった事も。


ぜんぶひっくるめて今思えば、病状の説明よりも、
お金の話ばかりだったような気がする。


あんなにひどい状態で誤診されて退院させられたのは、
本当にひどい間違いだったけど、
うさっぷは結果助かったから、
あまり考えないようにはしていたんだけど、
このときの電話の対応で、
もしかして、ひどい間違いとかではなくて、
自覚してひどいことをやっているのかもしれない、
という疑念がわいた。


もしもこの疑念があたっていたら、
小さなペットを大事に思う飼い主たちに
お金儲けで対応するなんて、
そんな人でなしが集まっている病院があるなんて
本当にぞっとする。


かかりつけ医に聞いた話では、
動物病院には診療価格のとりきめなどはなく、
自由に価格設定できるらしく、
病院の考え方や設備で、価格が大きく違うことも多いらしい。


そしてうさっぷの病状も、
急激に腫瘍が肥大することもあるから、
明らかに誤診とは言えないかもしれない、
ともおしゃっていた。


だから私たちの時は、いろいろと運が悪かっただけなのかもしれない。
縁がある患者さんには、いい病院なのかもしれない。
こちらの勝手な誤解なのかもしれない。
そう思うようにしている。


もしも専門病院を無理やり退院させられてきたその日に、
かかりつけ医で緊急手術に踏み切ってもらうこともなく、
そのまま自宅でうーが亡くなっていたら、
こんなに穏便ではなかっただろうけど・・・。


結果的にかかりつけ医で面倒見てもらえることになって、
うーの無言の抵抗だったのかも、と思えることもあって、
あちらの病院のことは、もう忘れるようにしようと思う。


ただ、動物病院選びというのは、人間の病院選び同様、
すごく重要なのだと身にしみた。

そして、専門だからいいともいいきれない。

犬も猫も見ている病院だからって、うさぎはだめなわけじゃない。

病院自体の信頼と、働いている方々の、人間性が重要なのだと。


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 抜糸後のキズあと
 ハゲはしばらく続いたけど
 最近は生えそろってきた